2009年08月14日

「ビッグ・バンド・サウンズ」(4)

 カプースチン 作品46 (第4回)

「ビッグ・バンド・サウンズ」(Op.46)
「Big Band Sounds」 N.Kapustin

前回まで学んだことは、

テーマ(主題)とアドリブ・コーラス(1)でした。

今回からアドリブ・コーラス(2)、

全体では3コーラス目のコード進行を書き出します。

いろいろなことが学べますよ。

楽譜は、
カプースチン ピアノアルバム 3
(プリズム版) 71〜79ページ

今回は
「アドリブ・2コーラス目(81〜116)」

前回まで学んだ「テーマ(主題)」と
       「アドリブ・コーラス」の<形式>は、

A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節

1コーラス=36小節(8+8+8+12)でしたね。

今回の「アドリブ・2コーラス目」も同じ形式ですが、
  コーダに続きますので、どこで区切るか問題です。

それについては後日説明しましょう。

では、今回は、どのように展開していくのか?

「9〜44」「45〜80」と「81〜116」を
            比べながら学んで下さい。

なお、各小節内での細かいコードの動きは、
後日、詳細分析で1小節ずつ説明する予定です。

まず基本になるコード進行を学びましょう。

☆3コーラス目 36小節(81〜116)

[A1]と[A2]は「キーB♭」に転調している。

[A1] 8小節(81〜88)

| B♭ | Cm7(♭5)(Bass B♭) F7(Bass B♭) |

| B♭M7 E♭M7 | Dm7 D♭m7 |

| Cm7 | F7 | D7 G7 | C7 F7 |

m.82 は、最初のコードは単純に見たままで、
E♭m(Bass B♭)またはE♭m7(Bass B♭)でもいい。

m.85〜86 左手、クリシェのラインに注目。

m.86 は「F7」と考えてもいい。

[A2] 8小節(89〜96)

| B♭ | Cm7(♭5)(Bass B♭) F7(Bass B♭) |

| B♭M7  E♭M7 E♭m | Dm7 D♭m7|

| Cm7 | Cm7 (C7) F7 | B♭ C7 | Bm7 E7 |

[B] 8小節(97〜104)

| AM7 | Bm7(♭5)(Bass A) E7(Bass A) |

| AM7 | G♯7 |

| C(Bass G) A7(Bass G) | Dm7(♭5)(Bass G) G7|

| C7 | C7 |

m.101 最初のコードは、Am7(Bass G)でもいい。
次のコードは、A7だとわかっていればGdim でもいい。

[A3] 12小節(105〜116)

| F | Gm7(♭5) C7 |

| (EM7) FM7 Em7 | E♭7 D7|

| G7 | Gm7 C7 | Fm7 | B♭7  |

| G7 |C7(4) | F | A7 D7 |〜

m.115 はトニックで終止するが、
m.116 からコーダへ行くためのコード。

ここは次回説明しよう。

2009年08月13日

「ビッグ・バンド・サウンズ」(3)

 カプースチン 作品46(第3回)

「ビッグ・バンド・サウンズ」(Op.46)
「Big Band Sounds」 N.Kapustin

前回(第2回)はテーマ(主題)を学びました。

今回(第3回)から
2コーラス目のコード進行を書き出しましょう。

ジャズ・コードの秘密(積み重ね方)がわかりますよ。

楽譜は、
カプースチン ピアノアルバム 3
(プリズム版) 71〜79ページ

今回は
「アドリブ・コーラス(45〜80)」 を学びます。

前回学んだ「テーマ(主題)」の<形式>は、

A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節

1コーラス=36小節(8+8+8+12)でしたね。

今回の「アドリブ・コーラス」も同じ形式、小節数で
フレーズ、コード進行が展開していきます。

テーマが、どのように展開していくのか?

「9〜44」と「45〜80」を比べながら学んで下さい。

なお、各小節内での細かいコードの動きは、
後日、詳細分析で1小節ずつ説明する予定です。

まず基本になるコード進行を学びましょう。

☆2コーラス目 36小節(45〜80)

[A1] 8小節(45〜52)

| F Gm7 G♯dim F(Bass A)| Gm7(♭5)  D♭7 C7 |

| F7 F7(Bass E♭) B♭(Bass D) B♭m7 | Am7 D7 |

| Gm7 | Em7(♭5) | A7 D7 | Gm7 G7  C7 |

m.50は「C7」の「3,5,♭7,9」と考えてもいい。

m.51の3〜4拍目は「F♯dim」ですが、
「D7」の「3,5,♭7,♭9」ですね。

     〜〜〜〜

[A2] 8小節(53〜60)

| F Gm7 G♯dim F(Bass A)| Gm7(♭5)   D♭7 C7 |

| F7 E7 | E♭7 D7 | G7 A♭7 G7 | C7 |

| F Gm7 G♯dim F(Bass A)| Bm7(♭5) E7 |

     〜〜〜〜

[B] 8小節(61〜68)

| AM7 | Bm7(♭5) E7 (B♭7) |

| AM7 | A♭7 | C(Bass G) | Dm7 G7|

| C7 | Gm7 C7 |

     〜〜〜〜

[A3] 12小節(69〜80)

| F | Gm7(♭5) C7 | F7(sus4) F7 | E♭7 D7|

| G7 | Gm7 C7 | Fm7 | B♭7 A♭7 |

| Dm7(Bass G) G7 | Gm7(Bass C) C7 |

| F D♭7 | Cm7 F7 |

m.77の1〜2拍目は「G7(sus4)」と書いてもいい。

m.78の1〜2拍目は「C7(sus4)」と書いてもいい。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジャズ・コードの秘密は、テンションの使い方。

その秘密が、楽譜を見ればわかってしまいます。

書き込んだコード・ネームと
  実際の押さえ方を見て研究して下さい。

これがジャズ・ピアニスト達の使っているコードです。

<研究課題>

テンションを、どのように使っているのか?

右手フレーズも、どのような音を使っているのか、
研究してみましょう。

☆次回予告

次回は、3コーラス目。

「キーB♭」に転調した「81小節目」から学びます。

予習、復習をしておいて下さいね。

2009年08月12日

「ビッグ・バンド・サウンズ」(2)

「ビッグ・バンド・サウンズ」
「Big Band Sounds」(Op.46) N.Kapustin

前回(第1回)は、
  曲の形式、全体の構成を学びました。

今回(第2回)から
  コード進行を分析していきましょう。

楽譜は、
カプースチン ピアノアルバム 3
(プリズム版) 71〜79ページ

「イントロ(1〜8)」の分析は後日にします。

今回は 「テーマ(主題)」 を学びましょう。

「テーマ(主題)」の<形式>は、

A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節

1コーラスは、36小節(8+8+8+12)です。

各小節内での細かいコードの動きは、
後日、1小節ずつの説明で行います。

今回は、基本になるコード進行を学びましょう。

           ☆

☆テーマ(主題) 36小節(9〜44)

[A1] 8小節(9〜16)

| F | Gm7(♭5) C7 | FM7 | Am7 A♭m7 |

| Gm7 | Gm7 C7 | A7 D7 | G7 C7 |

[A2] 8小節(17〜24)

| F | Gm7(♭5) C7 | FM7 | Am7 A♭m7 |

| Gm7 | Gm7 D♭7 C7 |

| F  C♭7 | B♭7 E7 |

[B] 8小節(25〜32)

| AM7 | Bm7(♭5)(Bass A) E7(Bass A) |

| AM7 | G♯7 | C(Bass G) A7 | Dm7(♭5) G7|

| C7 | C7 |

[A3] 12小節(33〜44)

| F | Gm7(♭5) C7 | FM7 Em7 | E♭7 D7 |

| G7 | Gm7 C7 | Fm7 | B♭7 A♭7 |

| G7 | Gm7 D♭7 C7 | F | F |

        ☆

テーマ(主題)が
 2コーラス目からどのように展開するのか?

 まずは自分で分析してみて下さい。

2009年07月30日

「ビッグ・バンド・サウンズ」(1)

カプースチン 作品46 分析(第1回)

「Big Band Sounds」 N.Kapustin
「ビッグ・バンド・サウンズ」Op.46

楽譜は、
カプースチン ピアノアルバム 3
(プリズム版) 71〜79ページ

曲(1コーラス)の<形式>は、

A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節

「A3(12)」は「C」にしてもいいかもしれません。

A1 + A2 + B + C

(今回は「A3」にしたけれど後で変更するかも?)

では、もう少し詳しく見ていこう。

<形式>

☆イントロ 8小節(1〜8)

☆1コーラス目 テーマ 36小節(9〜44)

[A1] 8小節(9〜16)

[A2] 8小節(17〜24)

[B]  8小節(25〜32)

[A3] 12小節(33〜44)

☆2コーラス目 36小節(45〜80)

[A1] 8小節(45〜52)

[A2] 8小節(53〜60)

[B]  8小節(61〜68)

[A3] 12小節(69〜80)

☆3コーラス目 36小節(81〜116)

[A1] と [A2] は 「キーB♭」 に転調している。

[A1] 8小節(81〜88)

[A2] 8小節(89〜96)

[B]  8小節(97〜104)

[A3] 12小節(105〜116)

☆コーダ1  10小節(117〜126)

☆コーダ2  7小節(127〜133)

*3コーラス目「A3」とコーダは、どこで区切るのか?
 まだ検討中なので、後で変更するかもしれません。

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楽譜の解説(最後)で、3コーラス目「A」について

   「〜かなり大胆な変奏」とあるのは

「完全4度上に転調している」と書いた方がいいのでは?

3コーラス目 [A1] [A2] は
  1〜2コーラス目 [A1] [A2] の「キーF」から
     完全4度上の「キーB♭」に転調している。

このように書いた方が
  「かなり大胆な変奏」よりも
     すっきりして理解しやすいのでは…?

[B]は、1〜2コーラス目と同じ「キーA」に戻る。
 (A1 A2=「キーF」 から B=「キーA」に転調している)

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「カプースチン ピアノアルバム3」