「ビッグ・バンド・サウンズ」(Op.46)
「Big Band Sounds」 N.Kapustin
前回まで学んだことは、
テーマ(主題)とアドリブ・コーラス(1)でした。
今回からアドリブ・コーラス(2)、
全体では3コーラス目のコード進行を書き出します。
いろいろなことが学べますよ。
楽譜は、
カプースチン ピアノアルバム 3
(プリズム版) 71〜79ページ
今回は
「アドリブ・2コーラス目(81〜116)」
前回まで学んだ「テーマ(主題)」と
「アドリブ・コーラス」の<形式>は、
A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節
1コーラス=36小節(8+8+8+12)でしたね。
今回の「アドリブ・2コーラス目」も同じ形式ですが、
コーダに続きますので、どこで区切るか問題です。
それについては後日説明しましょう。
では、今回は、どのように展開していくのか?
「9〜44」「45〜80」と「81〜116」を
比べながら学んで下さい。
なお、各小節内での細かいコードの動きは、
後日、詳細分析で1小節ずつ説明する予定です。
まず基本になるコード進行を学びましょう。
☆3コーラス目 36小節(81〜116)
[A1]と[A2]は「キーB♭」に転調している。
[A1] 8小節(81〜88)
| B♭ | Cm7(♭5)(Bass B♭) F7(Bass B♭) |
| B♭M7 E♭M7 | Dm7 D♭m7 |
| Cm7 | F7 | D7 G7 | C7 F7 |
m.82 は、最初のコードは単純に見たままで、
E♭m(Bass B♭)またはE♭m7(Bass B♭)でもいい。
m.85〜86 左手、クリシェのラインに注目。
m.86 は「F7」と考えてもいい。
[A2] 8小節(89〜96)
| B♭ | Cm7(♭5)(Bass B♭) F7(Bass B♭) |
| B♭M7 E♭M7 E♭m | Dm7 D♭m7|
| Cm7 | Cm7 (C7) F7 | B♭ C7 | Bm7 E7 |
[B] 8小節(97〜104)
| AM7 | Bm7(♭5)(Bass A) E7(Bass A) |
| AM7 | G♯7 |
| C(Bass G) A7(Bass G) | Dm7(♭5)(Bass G) G7|
| C7 | C7 |
m.101 最初のコードは、Am7(Bass G)でもいい。
次のコードは、A7だとわかっていればGdim でもいい。
[A3] 12小節(105〜116)
| F | Gm7(♭5) C7 |
| (EM7) FM7 Em7 | E♭7 D7|
| G7 | Gm7 C7 | Fm7 | B♭7 |
| G7 |C7(4) | F | A7 D7 |〜
m.115 はトニックで終止するが、
m.116 からコーダへ行くためのコード。
ここは次回説明しよう。