2017年03月05日

24のジャズ・プレリュード

かなり前から手に入らなかった
カプースチンの
「24のジャズ・プレリュード Op.53」が
ショット・ミュージック社から発売された。

中古で現在の値段は、
プリズム版で何と約10万円!

これからはカプースチンの人気作品
「24のジャズ・プレリュード Op.53」と
「8つの演奏会用エチュード Op.40」の楽譜が
いつでも定価で手に入るようになった。

とてもありがたい環境になってきたね。

カプースチン:
「24のジャズ・プレリュード Op.53」
ショット・ミュージック社/マインツ
ピアノ・ソロ 楽譜 – 2017/2/11





カプースチン: 24のジャズ・プレリュード Op.53/ショット・ミュージック社/マインツ/ピアノ・ソロ

<内容紹介> Amazonより

作曲者: KAPUSTIN, Nikolai
商品名: 24 Jazz Preludes Op.53
楽器・形態: ピアノ・ソロ
出版社: B. Schott'S Sohne/Mainz
※ 本書は輸入楽譜です。

※ この商品は、
為替の変動などの理由により、
予告なく価格が改定される場合があります。

価格改定により、
お客様に出荷される商品本体に
印字されている価格が
ご注文時の価格と異なる場合がありますが、
ご注文時の価格が優先されますので
予めご了承ください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こちらはCDです。

「24の前奏曲」
カプースチン(ニコライ)
(アーティスト, 演奏),
カプースチン (作曲)
形式: CD





24の前奏曲

<曲目リスト>

1. 24の前奏曲 作品53
2. 夜明け 作品26
3. トッカティーナ 作品36
4. 瞑想曲
5. サウンズ・オヴ・ビッグ・バンド 作品46
6. ムーヴィング・フォース 作品45
posted by テル先生 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

「24のプレ〜」Op.53-17(8)

新年を迎えて昨日(3日)分析を再開しましたが、

今日(4日)は「偽終止」について学びましょう。

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

今回(第8回目)は、
前回書き終わったコード進行の補足説明です。

楽譜カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
プリズム版17曲目、88ページを開いて下さい。

この曲のテーマは、本来なら下から2段目、
63小節目にコード「A♭」(トニック)が来て
終わるはずです。

装飾的なコードを省略して
基本のコード進行を書くと〜

|B♭7|E♭7|A♭|A♭|

ところが、ここで偽終止が使われています。

「E♭7」(ドミナント)から
「A♭」(トニック)へ行かずに
「Cm7」(トニック代理)に行ってしまうのです。

|B♭7|E♭7|Cm7|F7|

|B♭7|E♭7|A♭|A♭|

そしてもう1度同じコード進行に戻ります。

この進行はジャズでよく使われる
「偽終止」ですので覚えておきましょう。

普通は
「B♭7」が
「B♭m7」になっている場合が多いです。

|B♭m7|E♭7|Cm7|F7|

|B♭m7|E♭7|A♭|A♭|

「Cm7」が
「Cm7(♭5)」になる場合もよくあります。

|B♭m7|E♭7|Cm7(♭5)|F7|

|B♭m7|E♭7|A♭|A♭|
posted by テル先生 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

「24のプレ〜」Op.53-17(7)

新年を迎えて、まだ3日目ですが、
  早速、今年の勉強を始めましょう。

去年(09)分析が途中になっていた
  「第17番」からスタートします。

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

今回(第7回目)は、形式「A3」「B3」です。

コード進行をあなたの楽譜に書き込んで下さい。

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の17曲目です。

87ページ、1番下の段、3小節目から、
88ページ、最後の小節まで。
この曲の最後まで、ということですね。

<形式>と<コード進行>

   「A3」 49〜56(8)

|A♭|A♭ A♭7|

|D♭7 (G♭7)|D♭7 Ddim7|

|A♭7(Bass E♭) D♭7|G♭7 F7|

|B♭7 F♭7|E♭7|

   「B3」 57〜68(12)

|A♭ D♭7 Ddim7|

|A♭7(Bass E♭) D♭7|

|C7|F7|

|B♭7 C♭7|B♭7 E♭7|

|Cm7 |F7|

|B♭7 C♭7|B♭7 E♭7|

|A♭|A♭|

次回、説明をしますので、
コード進行を書き込んでおいて下さい。
posted by テル先生 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月29日

「24のプレ〜」Op.53-17(6)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

今回(第6回目)は、
形式「D」のコード進行を書き込みましょう。

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の17曲目です。

87ページ上から3段目、2小節目から
1番下の段、2小節目まで。

<形式>と<コード進行>

   「D」  41〜48(8)

|Am|Am7 A♭7|

|Cm(Bass G) Fm6|

|Am7♭5(Bass E♭) D7|

|D♭M7|D♭(Bass C) B♭m7|

|Bm7 E7|B♭m7 E♭7|

3小節目が難しいですね。
別の解釈もあると思いますが、
現在の私の解釈では、これが1番いいかな?と…。
posted by テル先生 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月28日

「24のプレ〜」Op.53-17(5)

「カプースチンはマジシャン?」
という話を以前したことがありましたよね。

ごく普通の現象を見せる。
 もう1度、同じ現象を見せる。
  さらに、もう1度…。
「あら不思議現象?」が起きる。

まるでマジシャンのようだ。

実は、
昨日のコード進行にもあったのですが、
気が付きましたか?

1小節に♭7コードが2つあります。
次の小節も♭7コードを2つ入れるとしたら、
  何のコードが相応しいでしょう?

|E7 A7|?7 ?7|

「こんなの簡単じゃん」

|E7 A7|D7 G7|

<正解です!>

では、次の小節は?

「そんなの簡単じゃんか」

|E7 A7|D7 G7|C7 F7|〜

<素晴らしい、正解です>

では、さらに次の小節は?

「そんなのは、もっと簡単じゃんか!」

   と思ったら、あなたの負け。

カプースチンが
ワナを仕掛けて待っているのです。

普通なら、この後どうなるでしょうか?

ここまでは
ドミナント・モーション(完全4度上行)です。

次は、当然…

〜|C7 F7|B♭7 E♭7|

これで「キーC」に転調したコード進行が
「キーA♭」に帰って来ることが出来ますよね。

ところが、
カプースチンは、そんな当たり前のことはしません。

まったく想像もしないことを、さりげなくやる。

|E7 A7|D7 G7|C7 F7|B7 E7|

「B7」は
「F7」の裏コード「C♭7=B7」ではありませんか!

もし、この代理コードを使うなら

〜|C7 B7|B♭7 E♭7|

または、

〜|C7 F7 B7|B♭7 E♭7|

こんな感じで使うのが普通でしょう。

それが、

|E7 A7|D7 G7|C7 F7|B7 E7|

ですからね。

「まさかの展開!」

また、カプースチンにやられてしまいました。

まあ、これがカプースチン作品の楽しみ方?
   の1つでもあるのですけれどね。
posted by テル先生 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

「24のプレ〜」Op.53-17(4) 

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の17曲目です。

今回(第4回目)は、
形式「C」のコード進行を書き込みましょう。

86ページ最後の小節から
87ページ上から3段目、1小節目まで。

<形式>と<コード進行>

     「C」  33〜40(8)

|Dm7(♭5) Em7 Fm7|A♭7 G7|

|CM7 F7 Em7 E♭dim7|Dm7 Fm6|

|E7 A7|D7 G7|C7 F7|B7 E7|

           ☆

3小節目で「キーC」に転調しています。

|Dm7(♭5)|G7|CM7|

この基本コード進行を複雑化しているのですね。
posted by テル先生 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

「24のプレ〜」Op.53-17(3)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の17曲目です。

今回(第3回目)は、
「A2」「B2」のコード進行を書き込みましょう。

85ページ最後の小節から
86ページ1番下の段、2小節目まで。

   <形式>と<コード進行>

   「A2」 17〜24(8)

|A♭|A♭ A♭7|D♭7|Ddim7|

|A♭(Bass E♭) D♭7|G♭7 F7|

|B♭7 F♭7|E♭7|

   「B2」 25〜32(8)

|A♭ D♭7|A♭ D♭7|

|C7 Dm7 D♯dim7 C7(Bass E)|

|F7 C♭7|

|B♭7 C♭7|B♭7 E♭7|

|A♭|A♭|

さらに細かく書ける小節もあります。

上のコード進行を参考にしながら分析して、
 気が付いたコードを書き加えて下さい。
posted by テル先生 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

「24のプレ〜」Op.53-17(2)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
  プリズム版の17曲目(85ページ)です。

今回(第2回目)からは、
コード進行を書き込んでいきましょう。

<形式>と<コード進行>

  「A1」1〜8(8小節)

|A♭|A♭ A♭7|

|D♭7|D♭7 Ddim7|

|A♭(Bass E♭) E♭7|

|A♭ (G♭7) F7|

|B♭7|E♭7|

  「B1」9〜16(8小節)

|A♭ D♭7 Ddim7|

|A♭7(Bass E♭) D♭7 (G7)|

|C7|F7|

|B♭7|E♭7sus 4 E♭7|

|Cm7 F7|B♭7 E♭7|

細かく書いた小節、
逆に書かなかった小節があります。

楽譜と照らし合わせて書き込みましょう。

ここまでを参考にして
  この後「A2」「B2」〜を
     自分で分析して下さい。
posted by テル先生 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月24日

「24のプレ〜」Op.53-17(1)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第17番 変イ長調 アレグレット

KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.17 A♭major )

最近ずっと「マンテカ」分析を続けていましたが
   今日(クリスマス?)は気分を変えて
久し振りに「24のプレリュード」を分析しましょう。

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
  プリズム版の17曲目(85ページ)です。

今後は「マンテカ」と他の曲を
   並行して分析していく予定です。

        ☆

<形式>

「A1」 1〜8 (8)
「B1」 9〜16(8)

「A2」 17〜24(8)
「B2」 25〜32(8)

「C」  33〜40(8)
「D」  41〜48(8)

「A3」 49〜56(8)
「B3」 57〜68(12)

<形式>を楽譜に書き込んだら、
    コード進行の分析をしましょう。
posted by テル先生 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

「24のプレ〜」Op.53-No.9(1)

カプースチン
「24のプレリュード」作品53

第9番(プリズム版 55〜57ページ)

<形式>

「A1」  1〜8 (8)

「B1」  9〜16(8)

「A2」 17〜24(8)

「B2」 25〜31(7)

 Coda 32〜35(4)

この曲は「キーE」ですが、
最初は「CM7」から始まります。

「A1」1〜8(8小節)

|| CM7  Am7 | F♯m7  B7(4) |

| EM7  A7  G♯7 | C♯m |

| F♯m  D♯m7(♭5) | G♯7(4)  G♯7 |

| C♯m  A♯m7(♭5) | D♯7 ||

今日は、ここまで。

次は「B1」(9〜16)ですね。

この後は、自分で分析してみましょう。

ちょっと難しいですよ。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<誤植>報告

これは音の間違いではなく、単なる編集ミス。

55ページ下にある「ossia」譜例のマーク「*」を
曲の1小節目と9小節目に付ける。

57ページ、最後(35小節目)を見よ。

右手「♯ド」の左上に「*」があるのに、
   1小節目と9小節目にないのはおかしい。

逆に、こちらは下の譜例に「m.35」がない。
55ページ下の譜例には小節数「m.1」「m.9」あり。

つまり「統一されていない」ということ。

付けるなら全部に付ける。
付けないなら全部に付けない。

同じ曲内で「1ヵ所は付けて、2ヵ所は付けない」
        なんて変だよね。

プリズム社の楽譜は親切に作っているはずなので、
    これは単なる編集ミスだと思うよ。
posted by テル先生 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月20日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(5)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

今回は、第6番の5回目、転調の話をしましょう。

楽譜は、カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の6曲目(44ページ)です。

     <1コーラス目> 1〜32

[A1] 1〜8(8)

|| Bm7|E(Bass B)|Bm7|A(Bass B)|

| C♯7|F♯m7|B7|Em ||

8小節目「キーEm」に転調しています。
「キーBm」の下属調ですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ごめん!
今日は時間がなくて、
ここまでしか書けなかった。

毎日の「講座」投稿って大変なんだ。

この後、夜中に書き加えて
早朝までに投稿するから「許してね!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

またも、ゴメン!

夜中、もう一つのブログに投稿した後、

 眠たくて眠たくて寝てしまったんだ。

今、朝の7時なんだけれど
  今から書くから「待っててね!」
   (誰も待ってないよな?)

とにかく急いで書いて投稿するからね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝8時30分になった!
やっと記事(昨日分)投稿!
(今から寝ます。あなたは読んでね)

[ B ]  9〜16(8)

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7)|

| C♯m7(♭5) F♯7 ||

これは何のキーに転調しているか、わかるかな?

「キーC」じゃないよね。

「CM7」から始まっているけれど、このコードは
前の小節「キーEm」から見れば「♭YM7」だね。

それを「サブドミナント」と思い変えて「キーG」に
転調しているんだ。

普通の転調というと、ドミナントからの場合が多い。

「キーG」に転調するなら、D7→G だよね。

それをサブドミナントから、W→T(CM7→GM7)
というふうに転調する方法もよくあるんだ。

だから、ここは「キーG」が正解。

      ☆

さて、ここからが大切な話なんだ。

上で説明した1コーラス目「B」に対して
 次は2コーラス目の「B」なんだけれど、
  2つの例をよく比べてみよう。

特に1小節目に注目。

[ B ] 41〜48(8)

|| Cm | GM7 | Am7 | D7 |

| G7 F7 | E7 B♭7 |

|A7  D7 C♯m7(♭5) | F♯7 ||

1コーラス目の例では、
「CM7」(サブドミナント)からの転調だった。

ところが、2コーラス目は、
「Cm」サブドミナント・マイナーからの転調に
    変えているんだね。

Wm(Cm) → T(キーG)に転調)

同じ「サブドミナント系」なんだけれど、
まったく同じことを繰り返さないことが

<カプースチンの特長>の1つなんだよ。

まったく別のものに変える訳じゃない。

似たようなことをやると見せ掛けて、

「ひとひねり、ふたひねり」するんだよ。

それを発見して「ニヤリ」と喜ぶのが

カプースチン分析の正しい楽しみ方なんだ。

この後、
5小節目からも「ひとひねり」
いや「ふたひねり」(かも?)してるよね。

1コーラス目

|GM7 | E7 | A7 〜 

2コーラス目

|G7 F7 | E7 B♭7 | A7〜

これは、このブログ読者なら説明出来るね。

いままで(過去)に説明したから…。

楽譜をよく見ながら考えよう。

わからない人は、
過去記事を調べればわかると思うよ。

探しながら勉強してみてね。

今回みんなに1番伝えたかったことは、

      これこそが

「カプースチン作品の最も正しい楽しみ方」

ということなんだね。

「じゃあ、また明日ね!」
(いや、もう今日だった)
posted by テル先生 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(4)

今日は、
第6番の4回目、3コーラス目からですね。

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

楽譜は、
 カプースチン
「24のプレリュード」(作品53)
  プリズム版の6曲目(44ページ)です。

     <3コーラス目>

[A1] 65〜72(8)

|| Bm7(B dorian) 65〜68 |

| C♯7 |F♯m7 | B7 | Em ||

[B] 73〜82(10)
   ここは10小節です。気を付けて下さい。

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7) |
 
|G7 F7 | E7 | A7 D7 | C7 |

|F♯7 | F♯7 ||

[A2] 83〜91(9)
   ここは9小節(4+5)です。

83小節目に Bm7 と書き込んでしまえば、
あとは何も書かなくてもいいです。

|| Bm7(B dorian) 83〜86 |

| Bm7 87〜91 ||

最後(87小節目から)のスケールは
B dorian に 経過音♯4(E♯)を加えています。

[ B-C♯-D-E-(E♯)-F♯-G♯-A ]

「シ、♯ド、レ、ミ、♯ファ、♯ソ、ラ」
(B ドリアン)に「♯ミ(実音ファ)」
  を経過音として加えた音階です。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次回は、この曲の転調について、
 または
「Bm7」(ドリアン)の部分について
 解説する予定です。

予習、復習をしておいて下さい。
posted by テル先生 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(3)

今回は、
第6番の3回目、2コーラス目からですね。

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の6曲目(44ページ)です。

<2コーラス目>33〜64

[A1] 33〜40(8)

|| Bm7(B dorian) 33〜36 |

|C♯7|F♯m7|B7|Em ||

[B] 41〜48(8)

|| Cm | GM7 | Am7 | D7 |

|G7 F7 | E7 B♭7 |

|A7  D7 * C♯m7(♭5) | F♯7 ||

* 47小節目、4拍目「C♯m7(♭5)」は
本来は次の小節にあるコードです。
意図的に1拍前に出して、
リズムが複雑に聞こえるようにしています。
(15〜16小節目も見て研究しましょう)

[A2] 49〜56(8)

|| Bm7(B dorian) 49〜52 |

| E7 B♭7 | AM7 | F♯m7(♭5) F7 | B♭M7 E7 ||

[C] 57〜64(8)

|| AM7 | E7 B♭7 | E♭ Cm7 | F7 |
 
|B♭7 A♭7 | G7 | C7 A7 | F♯7 ||

          ☆

この後(次回)は、3コーラス目になります。

各自、予習、復習しておいて下さい。

コード進行は勝手に気分で付けているのではなく、
一つ一つの進行に理論的意味があります。

すべてのコードが、なぜそこにあるのか?

前後関係を説明出来ますか?

今はわからない人も、
将来はわかるようにしましょう。

そうすると曲の理解が深まり
   分析が楽しくなってきますよ。

学校の勉強でもわかってくると面白い。

そういう経験は誰にでもありますよね。

暗譜も今までより楽に出来るので、

引き続き分析の勉強を続けましょう。
posted by テル先生 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月17日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(2)

カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
 プリズム版の6曲目(44ページ)

第1回目(09.11.1日)の続きです。

まず「形式」を書き込んでから始めて下さい。

今回は各小節にコード進行を書き込みます。
(ジャズ・ピアニストが弾いていることを
少しずつ理解出来るようになってきますよ)

<1コーラス目>

[A1]=(1〜8)から始めます。
1小節目は、
<1コーラス目>と[A1]が書いてありますが、
どこかあいているところに

 Bm7(B dorian) 

と書いて下さい。
これで4小節目まで何も書かなくていいです。

これでは「私、さみしいわ〜」という人は

||Bm7|E(Bass B)|Bm7|A(Bass B)|

このように4小節を書いて下さい。
縦の線は書かなくていいですよ。
小節線ですから。

「そんなことぐらい、わかるわい」
「す、す、すんまへん!」

次に進みます。

5小節目から8小節目までは以下のコードネームを書き込みます。
1小節に1つずつです。

|C♯7|F♯m7|B7|Em ||

ここから作業を進めますが、
気を付けることは、
最初に書き込んだ[A1]、[ B ]単位で
小節番号とコードネームを「常に確認!」しながら進めて下さい。
最後で間違いに気付くと、やり直しが大変ですからね。

では、以下の9小節目から始めましょう。

[B]=( 9〜16)

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7)|

|GM7 | E7 | A7 D7 | C♯m7(♭5) F♯7 ||

[A2]=(17〜24)

|| Bm7(B dorian) 17〜20 |

|E7 | AM7 | F♯m7(♭5) F7 | B♭M7 E7 ||

[C]=(25〜32)

|| AM7 | EM7 B♭7 | E♭M7 Cm7 | F7 |

|B♭7 A♭7 | G7 | C7 A7 | F♯7 ||

今回は、ここまで。

このあとは自分で分析してみましょう。
posted by テル先生 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

「モード奏法」とは?(3)

「モード奏法の基本、わかったかな?」

「Bm7(ドリアン)でアドリブしなさい」

と言うと、

正直にBm7だけしか弾かない人がいるけれど、

 モード奏法って、そうじゃないんだよね。

カプースチンの1〜4小節目をよく見てね。

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6/ B minor)

ここは「Bm7」4小節なのだけれど、

いろいろなコードを使っているよね。

でも、全部「Bドリアン」の中でやっているんだ。

これをよく研究するといいよ。
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2009年11月03日

「モード奏法」とは何?

カプースチン「24のプレリュード」第6番
     を弾いたり分析する前に、
私の別ブログの過去記事(07年03月19日)に書いた
 課題を練習するとよく理解出来るようになります。

それは「モード奏法」の基本でもあります。

「モード奏法」って、どういうこと?

「教会旋法?」

「ドリアン」とは?

「レストランのメニューにあるのは?」

「それは、ドリア!」

        ☆

今回は「ドリアン遊び」をやりましょう。

「モード奏法」の基本が学べます。
(現代のモードは、もっと複雑です)

「カッコいいですよ、この課題は…」

あなたは自分の演奏に酔うかもね?

<B ドリアン>を例に説明します。

5線紙に書き出して下さい。
そうした方が、わかりやすいから。

まず、Bドリアンのスケール音は

「シ、ド♯、レ、ミ、ファ♯、ソ♯、ラ」です。

スケールの各音の上に、音階内の音だけを
  3度音程で積み重ねて3和音を作ります。

これらのコードも、5線紙に書いて下さい。
以下のようになりますね。

Bm  (シ、レ、ファ♯)
C#m (ド♯、ミ、ソ♯)
D   (レ、ファ♯、ラ)
E   (ミ、ソ♯、シ)
F#m (ファ♯、ラ、ド♯)
G#dim(ソ♯、シ、レ)*このコードは今回使いません。
A   (ラ、ド♯、ミ)

これらのコードを組み合わせてコード進行を作ります。

以下の課題を練習して下さい。

<練習課題 1>
 ♪| Bm | C#m |

上の2小節を右手で弾いて繰り返します。
好きなようにリズムを付けたり、
転回型なども使い、変化させましょう。

左手は「B(シの音)」を低い音域で
単音またはオクターブで弾きます。

好きなようにリズムを付けて下さい。
わからなければ4分音符でもいいし、
オクターブを交互に8分音符を弾いてもいいです。

気を付けることは、
右手のコードが変わっても、
左手は「シの音」を弾き続けて下さい。

では、弾いてみましょう。

どうですか、いい感じでしょう?

<練習課題 2−1>
次は4小節のコードを繰り返します。
(以下のコード進行も、
 右手で好きなリズムを付けて弾きます。
左手は、ずっと「シの音」だけを弾いて下さい)

 ♪| Bm | C#m | D | C#m |

<練習課題 2−2>
もう1つ練習しましょう。
上の例とは、4小節目だけが違います。

 ♪| Bm | C#m | D | E |

<練習課題 3>
次は8小節です。

 ♪| Bm | C#m | D | E | D | C#m | Bm | A |

<練習課題 4>
今度は2小節目に「E」のコードを使った例です。
以下の課題も左手は「シの音」だけ弾き続けて下さい。

<練習課題 4−1>
  ♪| Bm | E |

<練習課題 4−2>
 ♪| Bm | E | D | C#m |

<練習課題 5>
スタートを「D」のコードにした例です。
この課題も、左手は「シの音」だけ弾き続けて下さい。
いま練習しているのは「Bのドリアン」なのですから。

<練習課題 5−1>
  ♪| D | E |

<練習課題 5−2>
 ♪| D | E | F#m | E |

どうですか。楽しいでしょう。
あとは、自分でも考えて下さい。

            ☆

♪<カプースチン分析、研究、応用>

もっとカッコよく弾きたい人は、

カプースチン「24のプレリュード」
        (プリズム版)
6曲目(44ページ)を見て下さい。

最初の1〜4小節目を分析、研究しましょう。

「右手のコードは何をやっているのか?」

上の練習課題を弾いた後のあなただったら、
手に取るように理解出来ますよね。

♪<応用課題をやってみよう!>

<応用課題 1>
カプースチンの曲(第6曲)
最初の1〜2小節の左手パターンを練習して、
これを繰り返して使いましょう。

右手は、先程まで練習した課題を参考にして、
あなたの好きなように弾いて下さい。

出来れば(第6番)1〜4小節目まで使うと
さらにカッコよくなります。

<応用課題 2>
右手メロディーも(第6番)1〜4小節を参考に、
自分のメロディーを作って下さい。

<応用課題 3>
左手ベース・パターンも1〜4小節目を参考に、
自分のベース・パターンを考えましょう。

<応用課題 4>
12キーのドリアンに移調して練習しましょう。

<応用課題 5>
あなたのアイデアを発展させて、
 自分が弾きやすいドリアン(キー)で、
  オリジナルを作って下さい。

       ☆         ☆

どうですか?気持ちいいでしょう!
自分がすごく上達したような気分(錯覚?)ですよね。

「これであなたもカプースチンになれる!(かも?)」
posted by テル先生 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(1)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6/ B minor)

以前(2007年03月21日)別のブログに投稿した記事。

見直して、本日から再投稿します。

「24のプレリュード」(作品53)プリズム版
第6番(44ページ)です。

ジャズのいろいろな技法が学べますよ。

          ☆

まず始めは「全体の構成」から理解すること。

あなたの楽譜に以下のことを書き込んで下さい。

1小節目の上に
<1コーラス目>または(1)と書いて下さい。

以下同じように、

33小節目の上に<2コーラス目>または(2)

65小節目の上に<3コーラス目>または(3)

次に各コーラス内を、さらに細かく区切ります。

以下の表を参考にして、
各カッコ内の最初の数字の小節の上に
[ A1]、[ B ]などと書き込んでいくのですが、
あなたは、A1と書いたら四角で囲って下さい。

私のこのワープロでは出来ませんので
カッコを使っています。普通は四角で囲みます。

1小節目の上に、A1と書き、四角で囲む。

9小節目  [ B ]
17小節目 [ A2]
25小節目 [ C ]

カッコは、いりません。四角で囲んで下さい。

以下<2〜3コーラス>も同じように書き込みます。

この作業と一緒に(または後からでもいいのですが)、
各カッコ内の「もう1つの数字」の小節の終わりに、
定規で縦の線を1本加えます。

例えば
<1コーラス目>の8小節目の終わりに縦の線を加えます。
こうすると、全体をながめた時に
どこからどこまでが1段落なのか、すぐわかるのです。

では、以下の表を参考に作業を始めて下さい。

♪曲の構成

<1コーラス目>主題

[ A1] = (1〜8)
[ B ] = ( 9〜16)
[ A2] = (17〜24)
[ C ] = (25〜32)

<2コーラス目>第1変奏

[ A1] = (33〜40)
[ B ] = (41〜48)
[ A2] = (49〜56)
[ C ] = (57〜64)

<3コーラス目>第2変奏

[ A1] = (65〜72)
[ B ] = (73〜82)=10小節、

<Coda>コーダ

[ A2] = (83〜91)=9小節(4+5)

この後は、コード進行に進みます。
posted by テル先生 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月11日

カッコイイ転調の仕方

今回は、カプースチンの転調の仕方を学ぼう。

前回のコード進行で説明する。

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
  第19番(プリズム版 93〜95ページ)

前回は、第19番の第3回目。

その前は「A1」と「A2」を学んだので
     前回は「B」17〜24(8)だったよね。

曲全体のキーは「E♭」だけれど、ここから転調。

復習しよう。

「B」17〜24(8)

|| Dm7 G7 | CM7(Em7) Am7 |

| B♭m7 E7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7  D7(♯5)/F♯ | GM7 D♭7 |

| F♯m7 C7 B7 | Fm7 B♭7 ||

このコード進行、
 今回の説明をわかりやすくするために
   装飾的なコードを省略する。

|| Dm7 G7 | CM7 Am7 |

| B♭m7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7 | GM7 D♭7 |

| F♯m7 B7 | Fm7 B♭7 ||

これで、スッキリ。

わかりやすくなったでしょう。

<17〜18>
「キーC」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<19〜20>
「キーA♭」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<21〜22>
「キーG」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<24>
「キーE♭」に帰るための「トゥー・ファイブ」

ここまでは、ジャズ理論を学んだ人ならすぐわかるね。

今回の勉強は、ここからだ。

<18>
「Am7」の押さえ方に注目してほしい。(94ページ)
全声部が平行して半音上がっているよね。

こうやって「B♭m7」に行き、
「トゥー・ファイブ・ワン」にしてしまう転調方法なんだ。

ちょっと強引だけれど、すぐ使える転調方法の1つだ。

<23>
「B7」は「F7」の裏コード。

次の小節「B♭7」(ドミナント)に行くための
セカンダリー・ドミナント(ドッペル・ドミナント)だよね。

だから、23〜24は、|F7 |B♭7|

それぞれを「トゥー・ファイブ」にすると

|Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

その前の小節は、「Cm7」に行くための「G7」だ。

|GM7 G7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

「G7」を裏コードにする。

|GM7 D♭7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

「F7」を裏コードにする。

|GM7 D♭7 |Cm7 B7 |Fm7 B♭7 |

「B7」を「トゥー・ファイブ」にする。

|GM7 D♭7 |F♯m7 B7 |Fm7 B♭7 |

逆から説明したけれど「D♭7」を「C♯7」に思い変えて
完全4度上の「F♯m7」に行き「トゥー・ファイブ」にした。

その「トゥー・ファイブ」を半音下げて「Fm7 B♭7」にし、

見事「E♭」に帰る。

この一連の転調方法を学んでほしい。

ざっと説明したけれど、ジャズ理論を学んだ人なら
      この説明で充分だろう。

じっくり研究してほしい。

よくわからない人も
  ジャズ理論を学ぶとわかるようになりますよ。

今回は、カプースチンの転調の仕方を
    何となく感じてもらえればいいと思う。

さりげなく、一ひねり、二ひねりしているんだね。

これがわかるようになると、すごく面白いんだよ。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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posted by テル先生 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

「24のプレ〜」Op.53-19(3)

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
  第19番(プリズム版 93〜95ページ)

今回は、第19番の第3回目。

前回まで「A1」と「A2」を学んだので
     今回は「B」から始めます。

キーは「E♭」ですが、ここから転調します。

「B」17〜24(8)

|| Dm7 G7 | CM7(Em7) Am7 |

| B♭m7 E7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7  D7(♯5)/F♯ | GM7 D♭7 |

| F♯m7 C7 B7 | Fm7 B♭7 ||

18小節目1〜2拍目「Em7」は
「CM7」とも考えられます。
「3,5,7,9」ですね。

どちらにしても機能は「トニック」です。

21小節目「D7(♯5)/F♯」は
「F♯7(♯5)」でもいい。

三和音で考えるとわかりますよ。
   「D(♯5)」と「F♯(♯5)」は
 転回すると、まったく同じ構成音のコードでしょう。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回の8小節から学べることは、いくつもあります。

「Um7 X7」の発展型。

19小節目、23小節目ですね。
「トゥー・ファイブ」の間に、
「X7」に行くための「U7」の代理が入っていますね。
 話は、ちょっと複雑ですが、よく考えればわかります。

もう一つ大事な技法は、
  22〜23小節目の転調の仕方。

裏コードを
 本来のドミナントに思い変えて転調しています。

 この方法は、カプースチンがよく使う技法です。

以上の2つは大切な話ですので、
    時間のある時に、じっくり説明しましょう。
posted by テル先生 at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

「24のプレ〜」Op.53-19(2)

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
  第19番(プリズム版93ページ)

今回は、第19番の第2回目。

前回は「A1」1〜8(8)だったので

今回は「A1」の次「A2」から始める。

キーは「E♭」だ。

「A2」9〜16(8)

|| E♭ F/E♭ | E7/E♭ E♭7 G7 |

| A♭7 | (G♭dim) F7 |

| E♭ D♭7 C7 | F7 B♭7 |

| E♭ E♭7/G A♭ C♭/A | B♭7 E♭ ||

前回と、どこが違うのか比べてみよう。

12小節目「G♭dim」の左手ベース音「ソ」は
      ミスプリで「♭ソ」だね。

楽譜の4小節目、28小節目、
同じコード進行のところを見たらよくわかるよ。

15小節目は
  「E♭」のコードが1つしかないところで
       よく使う手法。

エンディングなどで聴いたことあるでしょう?

一つのパートが
「♭ミ、ソ、♭ラ、(ナチュラル)ラ、|♭シ」
     と上がって行き、

もう一つのパートが
「♭ミ、♭レ、ド、♭ド、|♭シ」と下がる。

ピアノで弾くなら上がるラインを左手で、
  下がるラインを右手で弾くといいよ。

もちろん、その逆でもいいけれど…。

コードを弾かなくても、
2つのラインを同時に弾くだけで楽しめるよ。

ぜひ弾いて、遊んでみてね。
posted by テル先生 at 23:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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