2009年10月11日

カッコイイ転調の仕方

今回は、カプースチンの転調の仕方を学ぼう。

前回のコード進行で説明する。

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
  第19番(プリズム版 93〜95ページ)

前回は、第19番の第3回目。

その前は「A1」と「A2」を学んだので
     前回は「B」17〜24(8)だったよね。

曲全体のキーは「E♭」だけれど、ここから転調。

復習しよう。

「B」17〜24(8)

|| Dm7 G7 | CM7(Em7) Am7 |

| B♭m7 E7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7  D7(♯5)/F♯ | GM7 D♭7 |

| F♯m7 C7 B7 | Fm7 B♭7 ||

このコード進行、
 今回の説明をわかりやすくするために
   装飾的なコードを省略する。

|| Dm7 G7 | CM7 Am7 |

| B♭m7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7 | GM7 D♭7 |

| F♯m7 B7 | Fm7 B♭7 ||

これで、スッキリ。

わかりやすくなったでしょう。

<17〜18>
「キーC」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<19〜20>
「キーA♭」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<21〜22>
「キーG」の「トゥー・ファイブ・ワン」

<24>
「キーE♭」に帰るための「トゥー・ファイブ」

ここまでは、ジャズ理論を学んだ人ならすぐわかるね。

今回の勉強は、ここからだ。

<18>
「Am7」の押さえ方に注目してほしい。(94ページ)
全声部が平行して半音上がっているよね。

こうやって「B♭m7」に行き、
「トゥー・ファイブ・ワン」にしてしまう転調方法なんだ。

ちょっと強引だけれど、すぐ使える転調方法の1つだ。

<23>
「B7」は「F7」の裏コード。

次の小節「B♭7」(ドミナント)に行くための
セカンダリー・ドミナント(ドッペル・ドミナント)だよね。

だから、23〜24は、|F7 |B♭7|

それぞれを「トゥー・ファイブ」にすると

|Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

その前の小節は、「Cm7」に行くための「G7」だ。

|GM7 G7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

「G7」を裏コードにする。

|GM7 D♭7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |

「F7」を裏コードにする。

|GM7 D♭7 |Cm7 B7 |Fm7 B♭7 |

「B7」を「トゥー・ファイブ」にする。

|GM7 D♭7 |F♯m7 B7 |Fm7 B♭7 |

逆から説明したけれど「D♭7」を「C♯7」に思い変えて
完全4度上の「F♯m7」に行き「トゥー・ファイブ」にした。

その「トゥー・ファイブ」を半音下げて「Fm7 B♭7」にし、

見事「E♭」に帰る。

この一連の転調方法を学んでほしい。

ざっと説明したけれど、ジャズ理論を学んだ人なら
      この説明で充分だろう。

じっくり研究してほしい。

よくわからない人も
  ジャズ理論を学ぶとわかるようになりますよ。

今回は、カプースチンの転調の仕方を
    何となく感じてもらえればいいと思う。

さりげなく、一ひねり、二ひねりしているんだね。

これがわかるようになると、すごく面白いんだよ。

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posted by テル先生 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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