前回のコード進行で説明する。
カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
第19番(プリズム版 93〜95ページ)
前回は、第19番の第3回目。
その前は「A1」と「A2」を学んだので
前回は「B」17〜24(8)だったよね。
曲全体のキーは「E♭」だけれど、ここから転調。
復習しよう。
「B」17〜24(8)
|| Dm7 G7 | CM7(Em7) Am7 |
| B♭m7 E7 E♭7 | A♭M7 |
| Am7 D7 D7(♯5)/F♯ | GM7 D♭7 |
| F♯m7 C7 B7 | Fm7 B♭7 ||
このコード進行、
今回の説明をわかりやすくするために
装飾的なコードを省略する。
|| Dm7 G7 | CM7 Am7 |
| B♭m7 E♭7 | A♭M7 |
| Am7 D7 | GM7 D♭7 |
| F♯m7 B7 | Fm7 B♭7 ||
これで、スッキリ。
わかりやすくなったでしょう。
<17〜18>
「キーC」の「トゥー・ファイブ・ワン」
<19〜20>
「キーA♭」の「トゥー・ファイブ・ワン」
<21〜22>
「キーG」の「トゥー・ファイブ・ワン」
<24>
「キーE♭」に帰るための「トゥー・ファイブ」
ここまでは、ジャズ理論を学んだ人ならすぐわかるね。
今回の勉強は、ここからだ。
<18>
「Am7」の押さえ方に注目してほしい。(94ページ)
全声部が平行して半音上がっているよね。
こうやって「B♭m7」に行き、
「トゥー・ファイブ・ワン」にしてしまう転調方法なんだ。
ちょっと強引だけれど、すぐ使える転調方法の1つだ。
<23>
「B7」は「F7」の裏コード。
次の小節「B♭7」(ドミナント)に行くための
セカンダリー・ドミナント(ドッペル・ドミナント)だよね。
だから、23〜24は、|F7 |B♭7|
それぞれを「トゥー・ファイブ」にすると
|Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |
その前の小節は、「Cm7」に行くための「G7」だ。
|GM7 G7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |
「G7」を裏コードにする。
|GM7 D♭7 |Cm7 F7 |Fm7 B♭7 |
「F7」を裏コードにする。
|GM7 D♭7 |Cm7 B7 |Fm7 B♭7 |
「B7」を「トゥー・ファイブ」にする。
|GM7 D♭7 |F♯m7 B7 |Fm7 B♭7 |
逆から説明したけれど「D♭7」を「C♯7」に思い変えて
完全4度上の「F♯m7」に行き「トゥー・ファイブ」にした。
その「トゥー・ファイブ」を半音下げて「Fm7 B♭7」にし、
見事「E♭」に帰る。
この一連の転調方法を学んでほしい。
ざっと説明したけれど、ジャズ理論を学んだ人なら
この説明で充分だろう。
じっくり研究してほしい。
よくわからない人も
ジャズ理論を学ぶとわかるようになりますよ。
今回は、カプースチンの転調の仕方を
何となく感じてもらえればいいと思う。
さりげなく、一ひねり、二ひねりしているんだね。
これがわかるようになると、すごく面白いんだよ。
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