2009年09月15日

「24のプレ〜」Op.53-16(1)

カプースチン
「24のプレリュード」作品53
  第16番 B♭m
(プリズム版 82〜84ページ)

この曲の分析は、初めての投稿です。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<形式>

「A1」 1〜8(8)

「A2」 9〜16(8)

「B1」 17〜29(13)

「A3」 30〜37(8)

Coda  38〜43(6)

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<コード進行>

4小節目の「B♭♭/C♭」は
  「A/B」で考えるとわかりやすいですね。
  (33小節目にも出て来ます)

ほんの一瞬(8分音符ぐらい)の装飾的なコードは、
省略したり、その時の気分で(カッコで)書いたりしていますが、
   あなたの楽譜には、しっかりと書き込んで下さい。

私の楽譜には、当然細かい部分まで書いています。

投稿の時は、細かすぎて分かりにくいので省略しています。

   「A1」 1〜8(8)

|| B♭m | B♭m D♭7/A♭ (G7) |

| G♭M7 C♭M7 | F7(4)  B♭♭/C♭(=A/B) |

| Fm7/B♭ | B♭7 | G7 Cm7(♭5) | Cm7(♭5) F7 ||

   「A2」 9〜16(8)

|| B♭m | B♭m D♭7/A♭ (G7) |

| G♭M7 C♭M7 | E7(4) AM7 DM7 |

| D♯m7 | G♯7 C♯7 | F♯7 B7(4) | B7 E7 ||

   「B1」 17〜29(13)

|| Am | Am C7/G | FM7 | FM7 F7 |

| B♭7(4) | B♭7(4) | E♭M7/B♭ D/B♭ | A♭7 |

| G Dm7/G | G7 | G♯m7 C♯m7 |

| F♯7 C7 | C7 F7 ||

   「A3」 30〜37(8)

|| B♭m | B♭m  D♭7/A♭ |

| G♭M7 C♭M7 | F7(4)  B♭♭/C♭ (=A/B) |

| Fm7/B♭ | B♭7 | G7 (A♭7) G7 Cm7(♭5) |

| Cm7(♭5) (C7) F7 ||

    Coda  38〜43(6)

|| B♭m | Cm7 C♭7 | B♭m | Cm7 C♭ |

| B♭m  (B♭m A♭m Fm) | B♭m ||

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

21小節目から出て来るモチーフは、有名な
ハービー・ハンコック「ドルフィン・ダンス」と同じ。

Herbie Hancock 「DOLPHIN DANCE」は、
ハンコック初期のアルバム「Maiden Voyage」に収録。

ハンコック(アルバム)の録音は、1965年。
カプースチンの作曲は、1988年。

モチーフ提示後すぐ3度下で模倣されるところも同じ。

カプースチンは「ブルーボッサ」などを取り上げたように、
このモチーフを意図的に使用したのでは?

これがカプースチン独特のユーモアなのかもしれない。

以上です。

その他の詳しい説明は、
       別の機会にしようと思っています。
posted by テル先生 at 19:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わぉ〜〜!!
こんな所にドルフィンダンス〜(^▽^)
早速コソッと弾いてみたら・・・・

あら・・・素敵な響き♪♪


ありがとうございました(^-^)
Posted by なな at 2009年09月16日 13:33
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