2012年02月11日

またカプースチン新刊楽譜!

先月カプースチンの新刊楽譜を
3冊も紹介しましたが、
またまた2冊も出ました!

これで新刊5冊です。
すごいね、この新シリーズは…。

あっという間だよね。

楽しみが急に増えて困るけれど、
嬉しい悲鳴だね。


早速、昨日、店頭に並べているところを
店員さんから<もぎ取って>買いました。

カプースチン
「10のインヴェンション」作品73
〔ピアノ・ソロ〕 [楽譜]

<内容紹介> amazonより

カプースチン世界初出版シリーズ、
ピアノソロ曲集です。

カプースチン 10のインヴェンション 作品73〔ピアノ・ソロ〕


1993年に作曲された作品で
「インヴェンション」を
対位法の手法の様々な種類として捉え、
カプースチンが一時期用いた独自の和声システム
“拡大された調性”で作曲されています。

[曲目]
10のインヴェンション 第1番〜第10番

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜

もう1冊は、これです。

カプースチン
「ピアノのための組曲」作品92
[ピアノ・ソロ] [楽譜]

早速<誤植>を見付けたので後日報告しますね。

カプースチン ピアノのための組曲 作品92[ピアノ・ソロ]

<内容紹介> amazonより

1999年に作曲されたこの楽曲は
第1、2楽章のみ調号が記されており、
カプースチンの調性音楽作品としては
最後の作品とされています。
全楽章にジャズの要素が内包された作品です。

[曲目]
ピアノのための組曲 第1楽章〜第4楽章

☆これは弾けそうですよ。
posted by テル先生 at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽譜、CDなどの紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

Op.133<誤植>報告(その6)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回は、完全な誤植です。
そして、そこから話が発展して、さらに…。

第1曲目(4ページ)

下から2段目、3小節目(小節番号10)
右手4拍目裏「F音(ファ)」にナチュラル。

同小節、同音域2拍目に
「F♯音(♯ファ)」あり。

問題の4拍目裏のコードは「G7」なので
「ファ」がナチュラルじゃないと
いけないんだ。

さて、ここで誤植の指摘が正しいことを
証明しよう。
別の問題も出て来るので
しっかり読んでね。

問題の小節(10)の
すぐ下の小節(14)を見てごらん。

右手最後の音が「ファ」になってるよね?
ここも「G7」のコード。
コード進行も同じ
「G7」から「A♭」に行く偽終止だね。

ついでに両方の小節(10,14)、
左手3拍目裏の「F音(ファ)」にも
ナチュラルを付けておこう。

ここは
右手「F♯音」と同じ高さではないから
付けなくてもいいんだけれど、
念のために付けておく。

さらに「G7」の証明を続けると、
またまた別の問題が出て来るんだ。

6ページ1番下の1小節目(42)
右手最後も「G7」だよね。
この(42)が(10)の再現なんだ。

もう1つ、7ページ上1小節目(46)
最後を見てごらん。

これで問題の(10)が誤植だ
ということが、よくわかったよね。

さて、またまた別の問題というのはね、
10、14、46小節の左手ライン、
3拍目裏から

|F〜G♭〜G|なんだけれど、

42小節目だけは

|F〜F♯〜G|なんだね。

他の状況は、ほぼ同じなのにね。

作曲家も気まぐれなのかな?

どちらかに統一したらいい
と思うんだけれど?

これでもいいのかな?

それとも深い意味があるのかな?
posted by テル先生 at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | <誤植>発見報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月06日

Op.133<誤植>報告(その5)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回は誰にでもわかる
初歩的なミスプリから始めよう。

第2曲目(11ページ)

上から4段目、2小節目(小節番号52)
右手2拍目裏「G音(ソ)」にナチュラル。

同じ小節1拍目に「G♯音(♯ソ)」あり。
このままでは次の音「A♭音(♭ラ)と
異名同音になってしまう。
(原譜にはナチュラルあり)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次は親切記号なので、
なくてもいいのだけれど、
あった方が親切なので…。

第2曲目(10ページ)

上から3段目、1小節目(小節番号34)
左手3拍目コード「A音(ラ)」にナチュラル。
半拍前の右手に「A♯音(♯ラ)」あり。
posted by テル先生 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | <誤植>発見報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

Op.133<誤植>報告(その4)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回の誤植は、とても面白くて珍しい例だ。
世の中こんな不思議なこともあるんだね?

第1曲目(4ページ)

上から2段目、1小節目(小節番号4)
後にある複縦線は完全な誤植なので、
縦線1本を消して普通の縦線に戻す。

<理由1>
形式を書き出すと分かるけれど、
この曲は、
[A]8+[B]8+[C]8〜のように
8小節ずつ進んでいく曲(コーダ以外は)。

このままでは、
イントロ(4)と[A1](4)になってしまい、
形式の解釈に大きな影響が…。

<理由2>
カプースチンは、他の曲でも、
イントロと[A]の間に複縦線を引いていない。

4曲目(16ページ)と
5曲目(19ページ)を調べてみよう。

<理由3>
もしこれが正しいというなら、
[A1](1〜8)の再現部
[A3](49〜56)の52小節目に
同じ複縦線がなければならない。

つまり、
どちらにしても片方が誤植になる。

<理由4>
「作曲家は複縦線を引いていない?
それは、どういうことですか、ホームズさん」

   <疑惑の複縦線>
〜名探偵ホームズと編集者の会話〜

「ホームズさん、
先日送りました作曲者の手書き譜、
よく調べていただいたでしょうか?
元の楽譜を忠実に入力した私に
<無実の罪>を着せようとする
<とんでもない奴>がいるのです。
ぜひ私の無実を証明していただきたい」

「あなたは、この作曲家が
縦線を定規でキッチリ引くことを
よくご存じですね」

「勿論です」

「複縦線も
しっかり同じ太さで引きますね」

「はい、そうです」

「問題の複縦線ですが、よく見ると
左側の線が細くてかすれていませんか?」

「はあ、確かに…。
でも、これはコーピーがかすれたのです」

「そうでしょうか。
他の複縦線は、ハッキリと書いてありますよ。
それと、さらによく見ていただきたいのは、
縦線の上部が五線紙の1番上の横線から
数ミリ上に出過ぎていますね。
この作曲家が
五線紙からはみ出す縦線を引くでしょうか?」

「そうですね?」

「結論から言うと、
これは作曲者が引いた線ではありません」

「と言うと、誰が?」

「誰も左側の縦線を引いていません。
この小節の音を書き直すために
作曲者が上から紙の断片を
部分的に貼り付けたのです。
その証拠に
2〜3小節目の間をよく見て下さい。
5線の各線が微妙に歪んでいますね。
この小節も上から紙を張り付けた証拠です。
つまり<疑惑の縦線>は
紙1枚分の盛り上がった部分が
コピーした時に縦線として出てしまい、
ちょうど複縦線のように見えるのです」

「それを私が勘違して?」

「いいえ、あなたは見えたままを
忠実に入力したのですから
素直な良い編集者です。
問題は、
ページ全体を書き直さなかった作曲家が…。
まあ、早く仕上げて
大好きな酒でも飲みたかったのでしょう。
これも、ごく自然な行為で憎めませんな。
今回は、誰も責めることは出来ません。
まあ、今後は最初から書き直すように
作曲家にお願いしたらいかがですか?」

「そうですね。
ホームズさんからの提案として
そのように伝えておきます。
ありがとうございました」

posted by テル先生 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | <誤植>発見報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

Op.133<誤植>報告(その3)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回の誤植?は、とても重要です。

それは、メロディー音だからです。

しかもコードが<メジャー>か<マイナー>か
大きな影響を受けてしまいます。

W(4曲目)17ページ

上から2段目、3小節目(小節番号17)
右手1拍目のメロディー音「G♭音(♭ソ)」は
「G音」(ナチュラル)では?
「♭」を取って<ナチュラル>を付ける。

<理由1>
作曲者による楽譜では
「G音」に「ナチュラル」あり。

<理由2>
これは決定的な理由ではありませんが、
次の2小節(18〜19)のメロディーは
「G音」なので。

<理由3>
もし作曲者が「G♭音」に変更したのなら、
その小節(17)内の右手3拍目裏「G音」
(上から2番目)に
ナチュラルを付けなくてはいけない。

なぜなら、ここは4拍目コードに全声部が
半音下から解決するコードだから。

つまり、この小節は、
どちらにしても誤植になる。


  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いくつもの誤植をすでに見付けていますので、
時間がある時に少しずつ報告しますね。

今後の予定ですが、誤植報告をしながら、
6曲の<形式>を1曲ずつ書き出し、
その後<コード進行>分析もしようと思います。

この曲集が日本での人気曲になるのを願って…。
posted by テル先生 at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | <誤植>発見報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

カプースチン作品のCD新譜

久し振りに
全曲カプースチン作品のCDが出ました。

演奏者は、
カテリーネ・ゴルデラーゼという
女性ピアニストだ。

カプースチン:
8つの演奏会用練習曲&24の前奏曲

1枚のCDに8つの演奏会用練習曲と、
24の前奏曲(どちらも全曲)、
つまり合計32曲が収録されている。

これはお買い得ですね。

カプースチンのファンは手に入れよう。

興味はあるけれど何から聞いたらいい?
という人は、このCDから入門するといい。

楽譜も2冊とも出ているしね。

カプースチン:8つの演奏会用練習曲&24の前奏曲



posted by テル先生 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽譜、CDなどの紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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