「ピアノのための6つの小品」(作品133)
誤植をいくつも見付けましたので
少しずつ報告しますね。
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U(2曲目)11ページ
上から3段目、2小節目(小節番号49)、
左手4拍目裏に「E♭音(♭ミ)」があるよね。
これは完全な誤植。
(♭)を取って「ナチュラル」を付ける。
つまり「E音(ミ)ナチュラル」にする。
なぜ、そうなるのか、説明しよう。
<理由1>
ここは次の小節のコード「EM7」が
半拍前に出て来ているんだ。
これだけでは納得出来ないよね?
もっと決定的な証拠を見せよう。
<理由2>
問題の49〜50小節と
以下の小節を見比べてみよう。
5〜6小節
25〜26小節
33〜34小節
ここに書き出した小節のコード進行は
すべて〜
|CmM7 F7 | EM7 Dm7 |なんだ。
注、「Cm」は「Cm7」ではなく
「CmM7」だけれど
今回の話には関係ないので、
説明は後日する。
では上記の小節を詳しく見ていこう。
<理由3>
5小節目の左手を見てほしい。
49小節目と比べてみてね。
まったく同じで4拍目裏「E音(ミ)」
にナチュラルが付いているよね。
<理由4>
25〜26小節を見よう。
ここも上記のコード進行なんだけれど、
ここでは「E音」を半拍前に出していない。
これが普通の状態。
でもジャズでは次の小節のコードを
半拍前に出すのは当たり前のこと。
カプースチンだって、いつもやっている。
<理由5>
33〜34小節も見よう。
上記のコード進行で、
ここでも「E音」を半拍前に出していない。
でも、5〜6小節と
問題の49〜50小節は
次の小節のコード「EM7」を
半拍前に出しているんだね。
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これで全員納得したと思うけれど、
どうかな?