2009年11月30日

「マンテカ」徹底分析(1)

カプースチン初の2台のピアノのための作品。

楽譜(プリズム社)発売を記念して、
     本日から徹底分析を始めます。

カプースチン
 ディジー・ガレスピーの
  「マンテカ」によるパラフレーズ
       作品129(2台のピアノ)

<形式>を書き込んで、全体を理解しよう。

<イントロ>
導入=モチーフ提示 1〜5(5=1+4)

<Vamp ヴァンプ>=2〜4小節を繰り返す伴奏のこと
1 「V1」  6〜13(8=4+4)
2 「V2」 14〜21(8)
3 「V3」 22〜33(12=4+8)

<テーマ> 提示部
4 「A1」 34〜@41(8)
  「A2」 34〜A42(8)
5 「B」  43〜50(8)
6 「C」  51〜58(8)
7 「A3」 59〜66(8)

<アドリブ・コーラス 1> 展開部
 8 「V1」 67〜74(8)
 9 「V2」 75〜82(8)

10 「A1」 83〜90(8)
11 「A2」 91〜98(8)

ここから<4ビート>になる
12 「B」 99〜106(8)
13 「C」107〜114(8)

<アドリブ・コーラス 2>
14 「V1」 115〜122(8)
15 「V2」 123〜130(8)

16 「A1」 131〜138(8)
17 「A2」 139〜146(8)

<テーマ> 再現部
18 「B」147〜154(8)
19 「C」155〜162(8)

20 「A1」 163〜170(8)
21 「A2」 171〜178(8)

<Coda> 終結部
22 「V1」 179〜186(8)
23  Coda 187〜194(8)

左側にある1〜23の通し番号は、
カプースチン本人によるものです。
それ以外が私の分析結果になります。
posted by テル先生 at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 「マンテカ」op.129 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月29日

「マンテカ」いよいよ発売!

カプースチン新譜「マンテカ」発売日!

いよいよ明日(11月30日)
   発売予定らしいけれど、
みなさんの手元に届くのは数日後かな?

カプースチン
ディジー・ガレスピーの
  “マンテカ”によるパラフレーズ
      作品129(2台ピアノ版)






       ☆

今日は「上原ひろみ」の分析をしていました。

  数日前にブログで紹介しましたよね。

CD「プレイス・トゥ・ビー」の完全コピー譜。

全曲分析しようと思って続けていますが、
  これはいろいろと勉強になりますね。

もう少し分析してからブログに書くつもりです。

きっちり曲を作り込むにはカプースチンを、
  即興演奏はひろみを参考にして、
両者の良い所を自分の音楽に取り入れよう。

お楽しみに!





ひろみ楽譜を自分で分析する時は
 やさしくアレンジされた曲から始めると
     わかりやすいですよ。

        ☆

カプースチン「マンテカ」分析研究も、
    発売と同時に始めます。
posted by テル先生 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 「マンテカ」op.129 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月28日

ビートルズお宝楽譜!

ビートルズ音楽理論分析をしようと思っている。

そのための<秘密兵器>を今日は紹介しよう。

これは<本当にスゴイ>んだよ。

「驚くなよ!」

ビートルズの楽譜(曲集)はいろいろあるけれど、
これは決定版なんだ。

ビートルズCDの演奏がバンド・スコアで全曲収録
されている。

曲数は数えてないけれど二百数十曲あるはずだ。

当然だけど分厚くて、
     何と「1136ページ」もある。

ハード・カヴァーで、ハード・ケース入り。

まるで百科事典のようだ。

いや本当にビートルズ作品完全スコア百科事典だ。

私はずっしりと重いこの曲集をパラパラめっくって

ぼんやりと眺めているだけで幸せな気分になる。

もう分析したような気分(錯覚)になってしまう。





気になる<お値段>だが、びっくりするぐらい安い!

アマゾンで、何と、たったの<¥6,666>なのだ。

これを<高い>と思った人は間違っている。

なぜか?説明しよう。

実は、中身は日本のシンコー・ミュージックと同じ。
(だと思う?)

CD別に1冊ずつ以前から売られている。

1冊¥2,200〜2,500(それ以上もあり)なので
全部(13冊ぐらい)買うと数万円になるよね?

だから、これは大変にお得な<お宝楽譜>。

欠点は、私のようにカフェで分析したい人は、
持ち歩くには<重過ぎる>ことぐらいかな。

輸入版だから一般のお店には置いていないぞ。

これは一家に一冊あってもいいと思うよ。
posted by テル先生 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | テル先生の研究日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

「24のプレ〜」Op.53-No.9(1)

カプースチン
「24のプレリュード」作品53

第9番(プリズム版 55〜57ページ)

<形式>

「A1」  1〜8 (8)

「B1」  9〜16(8)

「A2」 17〜24(8)

「B2」 25〜31(7)

 Coda 32〜35(4)

この曲は「キーE」ですが、
最初は「CM7」から始まります。

「A1」1〜8(8小節)

|| CM7  Am7 | F♯m7  B7(4) |

| EM7  A7  G♯7 | C♯m |

| F♯m  D♯m7(♭5) | G♯7(4)  G♯7 |

| C♯m  A♯m7(♭5) | D♯7 ||

今日は、ここまで。

次は「B1」(9〜16)ですね。

この後は、自分で分析してみましょう。

ちょっと難しいですよ。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<誤植>報告

これは音の間違いではなく、単なる編集ミス。

55ページ下にある「ossia」譜例のマーク「*」を
曲の1小節目と9小節目に付ける。

57ページ、最後(35小節目)を見よ。

右手「♯ド」の左上に「*」があるのに、
   1小節目と9小節目にないのはおかしい。

逆に、こちらは下の譜例に「m.35」がない。
55ページ下の譜例には小節数「m.1」「m.9」あり。

つまり「統一されていない」ということ。

付けるなら全部に付ける。
付けないなら全部に付けない。

同じ曲内で「1ヵ所は付けて、2ヵ所は付けない」
        なんて変だよね。

プリズム社の楽譜は親切に作っているはずなので、
    これは単なる編集ミスだと思うよ。
posted by テル先生 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

「モード奏法」の具体例

あなたは
「上原ひろみ」の動画を観ただろうか?

「I Got Rhythm」は、コード進行のある
 オーソドックスなジャズのスタイルだ。

矢野顕子とのピアノ・デュオは、
「モード奏法」で、コード進行がないジャズだ。

聴いていて、その「違い」が、わかるだろうか?

もし、わからなくても心配しなくていい。

最初は、みんなわからなくて当然だからだ。

これから勉強して、
 どちらのスタイルも習得すればいい。

両方のスタイルを弾けるようにすることを
  今後の目標にして学んでいこう。

「とても今の自分には出来そうもない」
   と思うかもしれないが、
コツを教わると誰でも弾けるようになる。
  (超絶技巧は別の話だが…)

今は、オーソドックスなジャズとモード奏法の
「雰囲気の違い」が感じられればいいと思う。

誰でも学んでいけば、弾ける日が必ず来るぞ!
posted by テル先生 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

矢野顕子×上原ひろみ

この2人が2台のグランドピアノで演奏する。

スゴイ組み合わせで、大変に興味深い。

曲は「そこのアイロンに告ぐ」他。

アドリブをよく聴いてほしい。

これが「モード奏法」で完全なジャズだね。



posted by テル先生 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

「上原ひろみ」動画(1)

上原ひろみの演奏を鑑賞しよう。

超絶技巧が観られるぞ。

曲は、
ジョージ・ガーシュウィンの「I GOT RHYTHM」

ぜひ最後まで観て欲しい。

メチャクチャに弾いているように見えても
コード進行を思い浮かべて聴いていると、
ちゃんと弾いていることがわかる。

「A−A−B−A」形式の
  どこを弾いているのか?
    理解しながら聴こう。





この動画を観て、
「ひろみは、ピーターソンみたいなスタイルなんだな」
と思ったら、それは勘違いだ。

このようなスタイルも弾くし、
 現代的な「モード奏法」も、
  そしてバラードも上手い。

何を弾かせても一級品ということだ。

2日前に紹介した楽譜とCDを手に入れて
分析、研究しようではないか。

私も今、分析していて、
  近い内にブログに書く予定だ。
posted by テル先生 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | テル先生の研究日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月22日

カプースチンの誕生日!

今日(11月22日)は、カプースチンの誕生日だ。

みんなでお祝いしようぜ。

具体的には…?

1.カプースチン作品を弾く。

2.カプースチンのCDを聴く。

3.カプースチンのCDや楽譜を買う。

4.美味しいモノを食べる。

5.ランチ、おやつ、夕食、夜食など、
 いつもより百円でも高いモノにする。

6.以前から欲しかったモノを買う。

7.誕生日に便乗して、自分に都合の良い
  好きなことを考えて実行する。

でも、自分が成長するための勉強もしようぜ。

みんなでお祝いしよう。

「カプースチン先生、おめでとう!」
posted by テル先生 at 08:08| Comment(1) | TrackBack(0) | テル先生の研究日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月21日

「上原ひろみ」楽譜発売!

上原ひろみ待望の楽譜が発売された。

CD第6作目「プレイス・トゥ・ビー」
の完全コピー楽譜。

CDは、初のピアノソロ・アルバムなので、
ピアノをじっくり聴きたい、
そして研究したい人には
十分に満足出来る内容のCDと楽譜だ。

私は、すでに(こっそりと)分析をしている。

曲はオリジナルで作曲の才能も素晴らしくて、
ピアノは、ご存じのように超絶技巧だ。

「こんな日本人がいたんだね」

もちろん今まで何となくは知っていたけれど、
今回、CDをじっくり聴いて、楽譜を分析して、
その才能に驚いてしまった。





超絶技巧の曲を初心者でも弾けるように、
易しくアレンジした楽譜も収録されている。

【収録曲】
◆やさしいソロ
・プレイス・トゥ・ビー
・サムウェア
・シシリアン・ブルー
・グリーン・ティー・ファーム

◆完全コピースコア
・BQE
・シュー・ア・ラ・クレーム
・シシリアン・ブルー
・サムウェア
・ケープコッド・チップス
・アイランド・アゾレス
・パッヘルベルのカノン
・ビバ!ベガス
(1)ショー・シティー、ショー・ガール
(2)デイタイム・イン・ラスベガス
(3)ザ・ギャンブラー
・プレイス・トゥ・ビー
・グリーン・ティー・ファーム
・トムとジェリー

CDに収録されている「ベルン、ベイビー、ベルン」
だけは、著作権の都合で楽譜にはなっていない。
そのかわりではないだろうが「トムとジェリー」
の楽譜が加えられている。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この後は、CD「プレイス・トゥ・ビー」だ。

超絶技巧あり、しっとりバラードあり、
 そして最後の13曲目は、何と!
ひろみ伴奏で矢野顕子が歌で参加している。

心が癒されるいい曲だ。



posted by テル先生 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月20日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(5)

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

今回は、第6番の5回目、転調の話をしましょう。

楽譜は、カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の6曲目(44ページ)です。

     <1コーラス目> 1〜32

[A1] 1〜8(8)

|| Bm7|E(Bass B)|Bm7|A(Bass B)|

| C♯7|F♯m7|B7|Em ||

8小節目「キーEm」に転調しています。
「キーBm」の下属調ですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ごめん!
今日は時間がなくて、
ここまでしか書けなかった。

毎日の「講座」投稿って大変なんだ。

この後、夜中に書き加えて
早朝までに投稿するから「許してね!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

またも、ゴメン!

夜中、もう一つのブログに投稿した後、

 眠たくて眠たくて寝てしまったんだ。

今、朝の7時なんだけれど
  今から書くから「待っててね!」
   (誰も待ってないよな?)

とにかく急いで書いて投稿するからね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝8時30分になった!
やっと記事(昨日分)投稿!
(今から寝ます。あなたは読んでね)

[ B ]  9〜16(8)

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7)|

| C♯m7(♭5) F♯7 ||

これは何のキーに転調しているか、わかるかな?

「キーC」じゃないよね。

「CM7」から始まっているけれど、このコードは
前の小節「キーEm」から見れば「♭YM7」だね。

それを「サブドミナント」と思い変えて「キーG」に
転調しているんだ。

普通の転調というと、ドミナントからの場合が多い。

「キーG」に転調するなら、D7→G だよね。

それをサブドミナントから、W→T(CM7→GM7)
というふうに転調する方法もよくあるんだ。

だから、ここは「キーG」が正解。

      ☆

さて、ここからが大切な話なんだ。

上で説明した1コーラス目「B」に対して
 次は2コーラス目の「B」なんだけれど、
  2つの例をよく比べてみよう。

特に1小節目に注目。

[ B ] 41〜48(8)

|| Cm | GM7 | Am7 | D7 |

| G7 F7 | E7 B♭7 |

|A7  D7 C♯m7(♭5) | F♯7 ||

1コーラス目の例では、
「CM7」(サブドミナント)からの転調だった。

ところが、2コーラス目は、
「Cm」サブドミナント・マイナーからの転調に
    変えているんだね。

Wm(Cm) → T(キーG)に転調)

同じ「サブドミナント系」なんだけれど、
まったく同じことを繰り返さないことが

<カプースチンの特長>の1つなんだよ。

まったく別のものに変える訳じゃない。

似たようなことをやると見せ掛けて、

「ひとひねり、ふたひねり」するんだよ。

それを発見して「ニヤリ」と喜ぶのが

カプースチン分析の正しい楽しみ方なんだ。

この後、
5小節目からも「ひとひねり」
いや「ふたひねり」(かも?)してるよね。

1コーラス目

|GM7 | E7 | A7 〜 

2コーラス目

|G7 F7 | E7 B♭7 | A7〜

これは、このブログ読者なら説明出来るね。

いままで(過去)に説明したから…。

楽譜をよく見ながら考えよう。

わからない人は、
過去記事を調べればわかると思うよ。

探しながら勉強してみてね。

今回みんなに1番伝えたかったことは、

      これこそが

「カプースチン作品の最も正しい楽しみ方」

ということなんだね。

「じゃあ、また明日ね!」
(いや、もう今日だった)
posted by テル先生 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(4)

今日は、
第6番の4回目、3コーラス目からですね。

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN
 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

楽譜は、
 カプースチン
「24のプレリュード」(作品53)
  プリズム版の6曲目(44ページ)です。

     <3コーラス目>

[A1] 65〜72(8)

|| Bm7(B dorian) 65〜68 |

| C♯7 |F♯m7 | B7 | Em ||

[B] 73〜82(10)
   ここは10小節です。気を付けて下さい。

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7) |
 
|G7 F7 | E7 | A7 D7 | C7 |

|F♯7 | F♯7 ||

[A2] 83〜91(9)
   ここは9小節(4+5)です。

83小節目に Bm7 と書き込んでしまえば、
あとは何も書かなくてもいいです。

|| Bm7(B dorian) 83〜86 |

| Bm7 87〜91 ||

最後(87小節目から)のスケールは
B dorian に 経過音♯4(E♯)を加えています。

[ B-C♯-D-E-(E♯)-F♯-G♯-A ]

「シ、♯ド、レ、ミ、♯ファ、♯ソ、ラ」
(B ドリアン)に「♯ミ(実音ファ)」
  を経過音として加えた音階です。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次回は、この曲の転調について、
 または
「Bm7」(ドリアン)の部分について
 解説する予定です。

予習、復習をしておいて下さい。
posted by テル先生 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(3)

今回は、
第6番の3回目、2コーラス目からですね。

カプースチン「24のプレリュード 作品53」
    第6番 ロ短調 アニマート
KAPUSTIN 「24 Preludes op.53」(No.6 B minor)

楽譜は、
カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
   プリズム版の6曲目(44ページ)です。

<2コーラス目>33〜64

[A1] 33〜40(8)

|| Bm7(B dorian) 33〜36 |

|C♯7|F♯m7|B7|Em ||

[B] 41〜48(8)

|| Cm | GM7 | Am7 | D7 |

|G7 F7 | E7 B♭7 |

|A7  D7 * C♯m7(♭5) | F♯7 ||

* 47小節目、4拍目「C♯m7(♭5)」は
本来は次の小節にあるコードです。
意図的に1拍前に出して、
リズムが複雑に聞こえるようにしています。
(15〜16小節目も見て研究しましょう)

[A2] 49〜56(8)

|| Bm7(B dorian) 49〜52 |

| E7 B♭7 | AM7 | F♯m7(♭5) F7 | B♭M7 E7 ||

[C] 57〜64(8)

|| AM7 | E7 B♭7 | E♭ Cm7 | F7 |
 
|B♭7 A♭7 | G7 | C7 A7 | F♯7 ||

          ☆

この後(次回)は、3コーラス目になります。

各自、予習、復習しておいて下さい。

コード進行は勝手に気分で付けているのではなく、
一つ一つの進行に理論的意味があります。

すべてのコードが、なぜそこにあるのか?

前後関係を説明出来ますか?

今はわからない人も、
将来はわかるようにしましょう。

そうすると曲の理解が深まり
   分析が楽しくなってきますよ。

学校の勉強でもわかってくると面白い。

そういう経験は誰にでもありますよね。

暗譜も今までより楽に出来るので、

引き続き分析の勉強を続けましょう。
posted by テル先生 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月17日

「24のプレ〜」Op.53-No.6(2)

カプースチン「24のプレリュード」(作品53)
 プリズム版の6曲目(44ページ)

第1回目(09.11.1日)の続きです。

まず「形式」を書き込んでから始めて下さい。

今回は各小節にコード進行を書き込みます。
(ジャズ・ピアニストが弾いていることを
少しずつ理解出来るようになってきますよ)

<1コーラス目>

[A1]=(1〜8)から始めます。
1小節目は、
<1コーラス目>と[A1]が書いてありますが、
どこかあいているところに

 Bm7(B dorian) 

と書いて下さい。
これで4小節目まで何も書かなくていいです。

これでは「私、さみしいわ〜」という人は

||Bm7|E(Bass B)|Bm7|A(Bass B)|

このように4小節を書いて下さい。
縦の線は書かなくていいですよ。
小節線ですから。

「そんなことぐらい、わかるわい」
「す、す、すんまへん!」

次に進みます。

5小節目から8小節目までは以下のコードネームを書き込みます。
1小節に1つずつです。

|C♯7|F♯m7|B7|Em ||

ここから作業を進めますが、
気を付けることは、
最初に書き込んだ[A1]、[ B ]単位で
小節番号とコードネームを「常に確認!」しながら進めて下さい。
最後で間違いに気付くと、やり直しが大変ですからね。

では、以下の9小節目から始めましょう。

[B]=( 9〜16)

|| CM7 | GM7 | Am7 | D7 (F♯7)|

|GM7 | E7 | A7 D7 | C♯m7(♭5) F♯7 ||

[A2]=(17〜24)

|| Bm7(B dorian) 17〜20 |

|E7 | AM7 | F♯m7(♭5) F7 | B♭M7 E7 ||

[C]=(25〜32)

|| AM7 | EM7 B♭7 | E♭M7 Cm7 | F7 |

|B♭7 A♭7 | G7 | C7 A7 | F♯7 ||

今回は、ここまで。

このあとは自分で分析してみましょう。
posted by テル先生 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

石の上にブログも三年!

今日は、私のもう1つのブログ

「テル先生のジャズピアノ夢実現法」の

記念日なのです。(リンクで行けます)

ブログを書き始めたのが、

06,11,17。

そして今日は、

09,11,16ですので、

ちょうど3年が経過。
(明日からは4年目のスタート)

記事数も今日で「880記事」です。

くだらないことも沢山書きましたが、
 音楽的に役に立つことも結構ある
  と思います。

最近ここ(カプースチン分析)に来た人は、
何日か通って、じっくり読んでみて下さい。

とても1日では読めない量だと思いますが、

何か勉強になると思いますよ。

<石の上にも三年>と言いますが、
   続けていて良かったことは…?

いろいろな人に、直接、または間接的に
    出会えたことですね。

数日前にも書きましたが、
  読んでくれる人がいなかったら
     すぐにやめていますよね。

読者がいたから続けられた
   と思います。

この「カプースチン分析〜」のブログも
  長く続くようにしたいです。

そのためにも、

これからも「よろしくお願いしますね!」
posted by テル先生 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | テル先生の研究日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

「モード奏法」とは?(8)

前回の話、わかったかな?

余計なお世話かもしれないけれど、
わからない人のために、もう少し説明しよう。

「ドリアン」や「フリジアン」と言われても
普通の人は、よくわからないよね。

でも「自然的短音階」なら何となくわかるよね。
(ジャズ理論ではなく、楽典に出てくるからね)

だから、
まず「自然的短音階」を12キーで練習する。

そして完全に覚える。

ここまでが第1段階。

次は「前回の表」を見てみよう。

マイナー系モード3種の「どこが違うのか」調べる。

「エオリアン」の第6音を半音上げると
「ドリアン」になり、

「エオリアン」の第2音を半音下げると
「フリジアン」になる訳だ。

だから、

「エオリアン」(自然的短音階)さえ
  完全に覚えておけば

後の2つ(計3つ)のマイナー系モードは
  覚えたことになる。

「ドリアン」

1,2,♭3,4,5,6,♭7,

「エオリアン」(自然的短音階)

1,2,♭3,4,5,♭6,♭7,

「フリジアン」

1,♭2,♭3,4,5,♭6,♭7,

ここまでをよく読んで、実際に
五線紙に音符を書いて学ぶといいよ。
posted by テル先生 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月14日

「モード奏法」とは?(7)

7つの教会旋法で「マイナー系」は3種類ある。

「ドリアン」
 「エオリアン」
  「フリジアン」

もう1つ「ロクリアン」もあるけれど、
これは「1」と「♭5」が減5度なので特殊になる。

このマイナー系の3種、
「どこが違うのか」を知っておくと覚えやすい。

「ドリアン」

1,2,♭3,4,5,6,♭7,

「エオリアン」(自然的短音階)

1,2,♭3,4,5,♭6,♭7,

「フリジアン」

1,♭2,♭3,4,5,♭6,♭7,

ここまで
「♭」が1つずつ増えているのがわかるかな?

ついでに、
もう1つ「♭」が増えると「ロクリアン」になる。

1,♭2,♭3,4,♭5,♭6,♭7

それぞれをよく比べて
違いがわかると簡単に覚えられる。

何事も「コツ」があるんだね。

<研究課題>

12キーに書き出して研究しよう。

そして弾いてみよう。

さらに即興演奏してみよう。
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2009年11月13日

「モード奏法」とは?(6)

昨日は「エオリアン」の課題を出したけれど、

他の教会旋法でもモード奏法は出来る。

決して「ドリアン」「エオリアン」だけではない。

「フリジアン」「ロクリアン」でも出来るし、

「アイオニアン」「リディアン」「ミクソリディアン」

も可能。

ここまでが教会旋法だけれど、

さらに

「チロリアン」「コリアン」「アンアン」「こしあん」

   など、何でも出来る?

(この4つは、全部冗談!ごめんな!)

いろいろ試してみるといいよ。

ちなみに「モード」とは「旋法」のこと。

教会旋法=チャーチ・モードなんだね。

だから「モード奏法」とは

旋法を主に使った奏法なんだけれど

それ以外の音階を中心に使った演奏も

「モード奏法」と言ってもいいと思う。

とにかく、いろいろな音階で実験を続けよう。
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2009年11月12日

「モード奏法」とは?(5)

モード(旋法)は
 「ドリアン」から始めるといい。

と、以前説明したけれど練習しているかな?

練習した人は、
  今回は「エオリアン」を練習しよう。

「エオリアン」なんて言うと
     「難しそうだ」と思うかもね。

でも、簡単なんだ。

「自然的短音階」のことだからね。

「ドリアン」「フリジアン」のように
   教会旋法で言うと
「エオリアン」と言うだけのことなんだ。

「D エオリアン」=D 自然的短音階

「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、♭シ、ド」だよね。

<課題1>
左手コード|Dm|Gm|を繰り返して
右手「D エオリアン」で即興演奏をしよう。

<課題2>
12キーでも練習するんだぞ!

      ☆

「D ドリアン」との違いも学ぼう。

<課題3>
左手コード|Dm|G|を繰り返して
右手は「D ドリアン」でアドリブしようぜ。

「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」だよね。

「エオリアン」との違いは第6音。

「シ」、「♭シ」の違いだけだ。

「ドリアン」は、
すでに12キーで弾けると思うけれど

まだ弾けない人は、この機会に始めよう。

こうやって気楽に遊んでいるうちに、
  即興演奏の感じがわかってくるし、
    音階を自然に覚えていく。

スケールは、
ジャズコードを作る時にも関係してくるから、
いろいろな意味でマスターしておいた方がいい。

ジャズ・アドリブや、カプースチンの分析でも

ジャズ理論的知識が必要だから

普段から課題をしっかり練習しておこう。
posted by テル先生 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

今月の楽しい企画は?

今日は、09.11.11日だ。

「1」が4つも並んでいるなんて縁起がいい?

今月は楽しいことがいくつかある。

昨日書いたけれど、

カプースチンの楽譜が月末に発売されること。

そして、カプースチンと言えば

今月22日は(確か?)お誕生日だ。

だから、また分析をどんどんやろうと思っている。

<お誕生日企画>を考えなくちゃ!

それと、もう1つのブログ
    「ジャズピアノ夢実現法」
        の記念日で4年目のスタート日。

つまり3年間も続けて来たんだね。

それは、読者の「おかげ」だけれどね。

読んでくれる人がいなかったら、

そんなに続かないよ。

だから、読者には感謝だね。

そんな訳で、

「また、どんどん分析を書くぞ!」

    と思っているんだ。

応援よろしくね。
posted by テル先生 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | テル先生の研究日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

カプースチン新譜発売!

カプースチンの楽譜が久し振りに発売されるよ。

しかも今回は、2台のピアノのための作品だ。

実はね、

2日前に紹介した「松本あすか」第2弾CD第5曲目

「“マンテカ”2台のピアノのためのパラフレーズ」

     が、カプースチンの作品。

しかも正式なCDでは、世界初の貴重な演奏なんだ。

「世界で、まだ誰もCDは発売していない」
  ということだから、
   カプースチン・ファンは手に入れるしかない。

2台のピアノなので友達と演奏してもいいし、

    あすかCDのように

一人二役(多重録音)で楽しんでもいい。

そんな楽しみ方もあるんだね。

今のうちからCDを聴いて感じをつかんでおこう。

カプースチンの楽譜は
今月(11月)の終わり頃に発売らしい。

原曲は、ジャズの曲なんだよ。

カプースチン
ディジー・ガレスピーの
  “マンテカ”によるパラフレーズ
    作品129 2台ピアノ版
(2台用なので2冊セットになっている)





楽譜が発売されたらブログで分析するからね。

今から楽しみだよね。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いつものランキングの応援よろしくね。

右上カレンダー下のバナー2ヵ所です。
posted by テル先生 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 「マンテカ」op.129 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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