2009年10月09日

「24のプレ〜」Op.53-19(3)

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
  第19番(プリズム版 93〜95ページ)

今回は、第19番の第3回目。

前回まで「A1」と「A2」を学んだので
     今回は「B」から始めます。

キーは「E♭」ですが、ここから転調します。

「B」17〜24(8)

|| Dm7 G7 | CM7(Em7) Am7 |

| B♭m7 E7 E♭7 | A♭M7 |

| Am7 D7  D7(♯5)/F♯ | GM7 D♭7 |

| F♯m7 C7 B7 | Fm7 B♭7 ||

18小節目1〜2拍目「Em7」は
「CM7」とも考えられます。
「3,5,7,9」ですね。

どちらにしても機能は「トニック」です。

21小節目「D7(♯5)/F♯」は
「F♯7(♯5)」でもいい。

三和音で考えるとわかりますよ。
   「D(♯5)」と「F♯(♯5)」は
 転回すると、まったく同じ構成音のコードでしょう。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回の8小節から学べることは、いくつもあります。

「Um7 X7」の発展型。

19小節目、23小節目ですね。
「トゥー・ファイブ」の間に、
「X7」に行くための「U7」の代理が入っていますね。
 話は、ちょっと複雑ですが、よく考えればわかります。

もう一つ大事な技法は、
  22〜23小節目の転調の仕方。

裏コードを
 本来のドミナントに思い変えて転調しています。

 この方法は、カプースチンがよく使う技法です。

以上の2つは大切な話ですので、
    時間のある時に、じっくり説明しましょう。
posted by テル先生 at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 「24のプレリュード」op.53 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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