2009年09月20日

ドミナントの代理コード

「カプースチン分析のジャズ理論講座」

<ドミナント・コードの代理>を覚えよう。

カプースチン作品やジャズの曲で
      よく使われる代理コードです。

減5度上のドミナント・コードが代理になります。

G7 = D♭7(代理)

C7 = G♭7(代理)

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次の例は、減5度上を正確に書くと

C♭、F♭、になりますが、実音は、B、Eですね。

このような場合、ジャズでは「B7」「E7」ですが、
カプースチンやクラシックでは「C♭7」「F♭7」を使用。

F7 = C♭7 (=B7)

B♭7 = F♭7 (=E7)

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次の例は、減5度上を正確に書くと
♭が2つ(ダブル・フラット)になりますが
ジャズでは実音「A7」「D7」を使う場合がほとんどです。

E♭7 = B♭♭7 (=A7)

A♭7 = E♭♭7 (=D7)

カプースチンやクラシックでは「♭♭」を使いますので、
    どちらも覚えておきましょう。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

以上、6つのコード(C7からA♭7)は
 完全4度上の順に書き出したのですが、
  残り6つのコードの代理は逆になります。

G7 = D♭7の逆、
D♭7 = G7(正確には「A♭♭7」ですが)

C7 = G♭7の逆、
G♭7 = C7(正確には「G♭♭7」ですが)

このように「減5度」音程を忠実に書くと
 ダブル・フラットや、C♭、F♭、になる場合、  
   わかりやすい実音で覚えてもいいです。
    (増4度になってしまいますが…)

   以下の表のように…

G7(の代理は)=D♭7(の代理は)=G7

C7(の代理は)=G♭7(の代理は)=C7

F7(の代理は)=B7(の代理は)=F7

B♭7(の代理は)=E7(の代理は)=B♭7

E♭7(の代理は)=A7(の代理は)=E♭7

A♭7(の代理は)=D7(の代理は)=A♭7

  もっと簡潔な表にすると…

G7 = D♭7

C7 = G♭7

F7 = B7

B♭7 = E7

E♭7 = A7

A♭7 = D7

この6種類の組み合わせを、
「右から左に〜」、逆に「左から右に〜」
どちらからでも、すぐ頭に浮かぶように覚えます。
posted by テル先生 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 分析のためのジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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