「24のプレリュード」作品53
第21番 (プリズム版、98〜99ページ)
今回は、第21番の過去記事です。
当時、読んだ人も復習しましょう。
その頃わからなかったことが、
今なら理解出来るかも?
私も楽譜を見ながら復習しました。
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2007年03月29日
<本格的ジャズ・コードが誰でも弾ける>
今回は、みなさんに
ジャズのコードを体験してもらいます。
誰でも「本格的なジャズ・サウンド」
が弾けるのです。
あなた自身の手で弾くのですよ。
きっと素晴らしい体験になるでしょう。
私の指示に従って下さい。
初心者でも必ず弾けます。
教材は、
カプースチン
「24のプレリュード」作品53
第21番 (プリズム版、98ページ)
初心者の人が早速、98ページを開いた瞬間、
「え!こんなの弾ける訳ないじゃん」
と叫ぶかもしれません。
でも、大丈夫です。
私は「譜面通り弾け」なんて言っていません。
絶対に全員弾けます。
さあ、レッスンを始めましょう。
本格的ジャズ・コード体験ツアーです。
☆
最初に<全体の構成>を理解します。
<全体の構成>
【A1】 1〜8(8小節)
【A2】 9〜16 (8小節)
【A3】 17〜20 (4小節)
【B1】 21〜27(7小節)
1小節目の上に
【A1】 と、書き込んで下さい。
以下、同じように
9小節目、【A2】
17小節目、【A3】
21小節目、【B1】
次に、コード進行を書き込みます。
1小節に2つずつコードが入っています。
【A1】 1〜8
(1〜4)
|| B♭M7 E♭7(4) | Dm7 Fm7 | E7(4) A M7 | E♭7 A♭M7 |
(5〜8)
| B7(4) E M7(♯5) | B7(4) Em7 | Gm7 G♭7 | C♭M7 F7 ||
【A2】 9〜16
(9〜12)
|| B♭M7 E♭7(4) | Dm7 Fm7 | E7(4) A M7 | E♭7 A♭M7 |
(13〜16)
| B7(4) E M7(♯5) | B7(4) Em7 | Gm7 G♭7 | C♭M7 F7 ||
【A3】 17〜20
|| B♭M7 E♭7(4) | Dm7 Fm7 | E7(4) A M7 | E♭7 D M7 ||
【B1】 21〜27
ここは簡単です。
21小節目に「 D♭7(4)」を書き込んだら終わりです。
後の小節は同じコードですから書きません。
コードネームにある (4) は、
正式には (sus 4) と書きます。
以下のコード、
自分がわかりやすいものを選んで下さい。
横に並んだ3つのコードは、同じコードです。
(書き方が違うだけです)
E♭7(sus 4) = D♭/E♭ = D♭(Bass E♭)
E7(sus 4) = D/E = D (Bass E)
B7(sus 4) = A/B = A (Bass B)
D♭7(sus 4) = C♭/D♭ = C♭(Bass D♭)
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まず、ここまでの作業を終らせて下さい。
それから<応用課題>に進みます。
☆ ☆
今回は「ジャズ・コード体験」が目的ですから、
メロディーは弾かなくていいです。
曲を弾ける人も、まずこの課題をやってから、
全体のコードの響き、コード進行を体験して、
その後に、楽譜を(譜面通りに)弾くと、
曲の理解が深まりますよ。
<応用課題 1>
左手のベース音だけ弾きましょう。
簡単ですね。
1番下の音を単音で弾けばよいのですから…。
しかも、2分音符が中心です。
この時、注意することは
ベース音とコードネームが一致しているか、
確認しながら弾いて下さい。
つまり、
「レ」を弾いたら、これは「Dm7」。
「ファ」を弾いたら「Fm7」または「F7」など。
<応用課題 2>
左手でベース音(単音)、右手でコードです。
本来は左手だけで弾くパートを、両手で弾くのです。
左手、1拍目と3拍目。
右手、2拍目と4拍目。
これなら誰にでも出来ますよね。
まずは楽譜どおりに弾いて下さい。
<応用課題 3>
両手の受け持つ音は<応用課題 2>と同じですが、
ベース音とコードを同時に弾きます。
例えば、1小節目
右手のコードを1拍目から2分音符で弾くのです。
左手(♭シ)、右手(ソ、ド、レ)を、
同時に、つまり両手で1つのコードとして弾く。
以下、同じように弾いていきましょう。
次のように弾くと、さらにカッコよくなりますよ。
3小節目は、2つのコードの上に「ファ♯」を加える。
7小節目は、2つのコードの上に「ラ」を加える。
8小節目は、「C♭M7」に「ラ♭」、
「F7」に「レ」を加える。
では、本格的ジャズ・コード、充分楽しんで下さい。
その後で、譜面どおり弾ける人は、弾いて下さい。
<研究課題>
各小節のコードネームと、
実際に書かれている和音をよく調べて下さい。
一般的な基本コードと、ジャズ・コードは
「どこが違うのか」を検討しなさい。
カプースチンの他の曲も、分析すると
ものすごく勉強になりますので、ぜひ挑戦して下さい。
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一部修正しましたが、ここまで過去記事です。
約2年半前に、こんな記事を書いていたのですね。
懐かしいと言うか、何と言うか、
これからも、どんどん投稿しますよ。